戸田建設株式会社と、病院の機能継続サポートシステム『ききみエール』の共同開発に着手しました。

システムの概要

多発する地震や集中豪雨などの自然災害発生時において、病院ではインフラの途絶などが発生した場合においても、限られた燃料や資源で病院機能を継続し人命保護・救助する必要があります。当社のBCPサポートシステム『ききみエール』は、緊急時におけるインフラ状況を見える化し、病院機能継続の運用をサポートするシステムです(図1)。

本システムは、中央監視設備などからの情報をクラウドデータベースに収集し、地震などの自然災害によるインフラや施設への被害状況・ELV運行状況などを即座に院内スタッフの所有するスマートフォンで共有を可能とします(図2)。スタッフや来院者に必要な情報を発信することで、無用な混乱を避け、緊急時の運用へのスムーズな移行をサポートします。

電力や水道・ガスなどのインフラへの被害状況の早期把握や、燃料及び資源残量を基にした機能継続時間及び機能制限情報などをスマートフォンで随時確認可能とします。患者や来院者に対しても待合呼出モニターなどを利用して、使用可能なトイレ情報や各種災害状況(公共交通機関運行情報など)を提供します。 平常時においてはスタッフに対して、エネルギー使用状況を表示し省エネ啓蒙を図ります。また発熱監視(新型コロナ対応)情報提供により、感染拡大防止にも寄与します。

https://www.toda.co.jp/news/2021/20211104_002988.html

今後の展開

今年度中の開発完了を目指し、まずは新築病院での導入を行い、病院に限らず、BCP対応が重要な教育施設や事務所ビルなど他用途の建物に対しても導入を進めていく予定です。