THINKING

IoTがつくる未来

2.製品開発の課題と、BUNNYHOPの解決策

ハードウェアは、1台から販売できる

1つの製品が市場に出回るまでには、企画・研究開発から流通、営業、販促コストまで、製造コスト以外にもさまざまな間接コストがかかっています。それらを製品価格に転嫁し、1台あたりの価格を下げるためには、どうしても量産が必要になります。そのため、小ロットのハードウェアを提供すること自体が不可能でした。

例えば、社内に優れたアイデアがあったとします。

メーカーに「つくってほしい」と依頼した場合、まず「◯万台から発注してください」と言われてしまうでしょう。ですが、実際には、「数万台どころか、数百台、数十台あればいいんだけど……」という声は大変多く存在します。

BUNNYHOP INC.では、そんなニーズに応えるべく、小ロットカスタマイズ生産でも利益を出せる構造を徹底的に考えました。

オープンハードウェアとWeb技術を活用した製品開発により、製造コストのほか、間接コストも削減することができます。1個〜数百個程度の小ロット提供時に、製品提供までのコストをこれまでの約10分の1程度にまで抑えることを可能にしました。

安価に少量のハードウェアを開発するためのさまざまな工夫をご紹介します。

必要なノウハウや人材を最小限に

一般に、IoT開発には、プログラミングの知識以外にもさまざまなノウハウや人材が必要です。

当社では、独自のIoTプラットフォームを持ち、プログラミング以外の知識をAPI化して、本当にカスタマイズが必要な箇所だけを製造します。これにより、開発にかかる人材と期間を大幅に圧縮しています。

技術はシンプルに

一般に、IoT開発の際には、デバイス、Webアプリケーション、スマートフォンなど、さまざまなプログラム言語を用いる必要があります。

そこで当社のIoT開発は、低難易度かつ少ない要素技術で構成することを考えました。多くの開発者に利用されるスクリプト言語で、デバイスもWebアプリも開発できるようにしました。

「変更できる」という価値

一度販売してしまったハードウェア製品のプログラムを変更することは、回収しない限り不可能です。不具合の混入は、会社を揺るがす事態に発展しますので、徹底的にテストを行う必要があります。

一方で、Webプログラミングやスマートフォンアプリでは、リリース後のプログラム変更は当然のものとして運用されます。ユーザーの反応を見ながら機能を追加・変更することで、より良いサービスを提供することができています。

そして、それを補助するための、バージョン管理システムや、テストの自動化、継続的インテグレーション(CI)など、変更を容易に行うための手法やツールが日々改善されています。

当社では、ハードウェア開発にも、これらの手法を用いて開発を行えるようにしました。

不具合があれば後で直すことができ、マーケティング調査やユーザーの反応を見て機能を変更ができます。それは、製品が単なる“モノ”から“サービス”へと変わることを意味します。例えば、“一括購入型”のパッケージソフトから“月額課金モデル”のサービスへと、メーカー側が提供する製品の形態が変化していくことを可能にします。

従量制の課金モデルにはさまざまなメリットがあります。例えば業界に特化した機器には、「購入したいけど高価で買えない」という声が常に存在します。高額機器の販売型であったビジネスモデルを、顧客にとっては初期投資が少なく済み、事業者にとっては継続して安定した売上が確保できるビジネスモデルに転換してみたらどうでしょうか。このような、モノづくり型から月額サービス型に変化したビジネスモデルの成功事例は、数多く存在します。

IoT製品をささえる、基盤技術